さて、ひとつ前のブログに、山田が書きました「木構造」について
ワタクシも少々書きたいと思います。
先週の匠の会の勉強会には私も参加させていただきました。
山辺先生の20年近く前の住宅建築の連載記事や、建築知識の特集を日常の業務に
活用させていただいておりましたので、先生のご尊顔を拝することができ大変うれしく存じました!
設計(アシスタント)を始めた環境が非木造でしたので、自身ではじめて木造住宅の設計を
行った際には、すごく驚きました。
なんたって「構造は大工さんにお任せ」が世間では当たり前でしたので・・・・・
なんで鉄骨造のように梁の架け方を自身で考えないのか?
構造もデザインではないのか?
それから在来木造の接合部は剛接合ではなく、ピン接合なの?
などなどびっくりすることだらけでした・・・・・
ですので、構造体としての合理的な空間デザインとなるように、
また経済的な側面からも納得がいくように、
構造設計者と共同で木造建築も設計するようにしてきました。
ただ、自身でも基本設計時に階高の検討(天井懐寸法)を検討するために伏図を書き、
梁の仮断面を決めますから、その時に資料としていたのが上記の山辺先生の特集記事でした。
その当時(昔)、建築を学んだ同期が、よく言っていました・・・・
「木造って難しいんだろ? コンクリートのほうが簡単だ!」と。
プランニングと空間の自由度は確かにコンクリートのほうがはるかに高いですが、
住宅での建築コストからすればやはり木造住宅に分がありまし、
構造体を現しにした際の美しさは木構造のほうがよいですね。
山辺先生の勉強会は、在来木造住宅を計画する人が地盤調査報告書から基礎の計画、
梁架構および部材サイズの算定などを、テキストにそってお教えくださるという内容です。
初回は、イントロダクション的な内容でしたが、次回からは本格的になっていくようです。
このような機会が得られて大変ありがたく思っています。
設計/高橋