遣り方が終わり、基礎を作る為の地盤工事の工程に入りました。
<根切り・地業>
遣り方で張った水糸を目安に、ユンボで地中梁の部分を掘っていきます(根切り)
ここでも「バカ棒」を使い、きちんとレベルを確認しながら作業を進めていきます。
根切りの底に、地盤改良の柱が見えています。
根切りが終わると、砕石を敷き転圧し地盤を固める作業です(地業)
この敷地は旗竿地で高低差もあり、トラックの乗り入れが出来ないので
先に砕石を赤色の用具に入れ、クレーンを使って運び入れていますが、凄く重そうです。
地鎮祭後にお預かりしている「鎮物(しずめもの)」を建物中央に埋め、
防湿シートを敷き、捨てコンを打つ準備が完了しました。
さあ!ミキサー車が到着。
黙々と手際よく作業が進み、
捨てコン打設完了です!
今回の捨てコンで使用したコンクリートの量は1.5m3(リューベイ)。
「ネコ」で35~40杯分だそうです。
さて!「ネコ」とは?
一輪の手押し車を「ネコ」って言います。
由来としては、ネコが通るような足場でも通れるからだとか、
ひっくり返すと、ネコが丸まって寝ている姿に似ているからとか、
諸説あるようですが、またまた面白建築用語ですね。
今回、用意したコンクリートは余ることなく、バッチリな量だったようです。
ちなみに、余ったコンクリートは使い回しはできないので、持ち帰り穴に入れ、翌日固まったものを砕いて産業廃棄物として廃棄するそうです。
ムダなゴミが発生しないようにするのも、とても大切なことです。
設計 雨宮