内装工事の状況です。
H様邸は、床は無垢のフローリング、壁は珪藻土塗りの仕上げになります。
左官屋さんが壁塗りをしているところ。
塗る前は、こんなです。
ところで、珪藻土と言っても色々種類があり、性能も異なってくるのをご存知ですか?
孔が空いている物質ならどれでもいいわけではなく、
また珪藻土ならどれでもいいわけではないのです。
①珪藻土の細孔の大きさ
珪藻土の吸放湿機能は細孔、つまり無数にある小さな穴の大きさで決まります。
穴の大きさが2~50nmでないものは、吸放湿機能があまりありません。
50nm以上の大きな穴では吸湿機能が少なく、
2nm以下の小さな穴では一般的に吸湿するだけで、放湿しないのです。
②珪藻土以外の内容物と固め方
もうひとつ、優れた珪藻土の塗り壁材の条件があります。
それは、たくさんある細孔がふさがれていないこと。
珪藻土はそれだけで固まることができません。
そのため、固める材料として珪藻土以外に何が含まれているかが問題です。
いくら高性能な珪藻土が80%入っていても、残りの20%に樹脂や石油化学品など、
細孔をふさいでしまうような物質が入っていれば、
せっかくの調湿性能も失われてしまいます。
笠原工務店で使っている珪藻土は、自然のりだけで固めています。
また、白土(火山灰)、木質繊維(古紙)、ゼオライト(沸石)、
無機の鉱物顔料でできた色粉が使われています。
どれも安全な自然素材ですので、高機能で安心なのです。
③珪藻土の含有量
一袋にどれだけ珪藻土が入っているかと言うのも大事なポイントです。
残念ながら、1割しか入っていなくても珪藻土建材として扱われます。
H様邸で使用した、笠原工務店標準の珪藻土は50%の含有率。
これだけ入っているので、高い調湿機能が発揮できるのです。
安心、安全を大事にする笠原工務店、こだわりの珪藻土です。
こちらは、建具屋さんによる建具の採寸です。
H様邸では、建具は全て造作になりますので、建具屋さんがしっかり採寸していきます。
階段まわりも仕上がってきました。
階段の吹抜けにある窓から、光が降り注ぎ、下までとても明るいです。
いよいよ竣工間近です。
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完成見学会を12月10日(土)11日(日)に開催予定です。
詳細は、こちら(最新現場見学会)をご覧ください。
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設計 雨宮