先日、和歌山にあります「山長商店」さんへ行ってきました。
笠原では構造材を、この山長商店さんの紀州無垢銘材を仕様しております。
今回お伺いさせて頂きましたのは、匠の会で行っている「匠の森プロジェクト」が8年経過した区切りで私たちも一緒に参加しました。
山長商店さん会社到着です。
到着してまずは工場見学です。また工場が広かったですよ。
こちらの機械は含水率・強度測定する「マイクロ波含水率測定器」です。
木材を透過したマイクロ波の減衰率を計測し木材含水率を算出します。
山長商店の真鍋さんが指で指している機械が「動的ヤング係数測定器」です。木材を打撃することによる振動周波数から強度を測定します。含水率測定と同じライン上で、連続して行われます。
丸太はこちらの機械で自動的に皮を剥かれます。
このようにきれいに皮が剥かれます。
多くの製材工場では、排出される樹皮・端材が産業廃棄物として処理され、近年では環境問題として懸念されています。山長さんではクリーンエネルギー・環境保護の観点から、製材行程で排出される樹皮・おがくず等は、バイオマス燃料として自社の熱源変換システムにより木材乾燥機の熱源として使用しています。
こちらが山長さん自慢の「高温蒸気式減圧乾燥器」です。平角材のような径の大きな木の乾燥も可能となり、日本で初となる杉平角材のJAS機械等級区分JAS製品の製造も行っています。
山長さんから出荷される時に構造材1本ずつに印字される型を発見です!
せっかくなんで、やらせて頂きました。
じゃーん。きれいにできました。(笑)
そして、匠の森に到着!
植林して8年が経過し、こんなに成長しました。それでも家の構造材となるまであと52年もかかります。立派な木に育って欲しいです。
こちらの木で約50年です。真っすぐな素晴らしい木です。
最後に匠の森を背景に匠の会の皆さんと記念写真です。
匠の森プロジェクトは、私たちが日頃使っている”木”について考え、自然への恩恵に感謝しながら、その恩返しの気持ちを形にしていくプロジェクトです。
笠原 由登